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サマリ

支援先：カネヨ石鹸（株）様

サービス提供企業：（株）TBM

1933年から続くクレンザー製造の老舗で、長年愛されている「カネヨン」を提供してきたカネヨ石鹸（株）様が、環境への配慮を強化すべく、TBMのLIMEX素材を採用し、従来のプラスチック製ボトルから環境負荷の低いLIMEX製ボトルに切り替えた事例。これにより、プラスチック使用量を約31%削減、温室効果ガスの排出量約14%^＊削減できる見込み。この持続可能な取組みにより、より多くの家庭で選ばれる環境にやさしい商品へと進化を遂げた。

^{＊TBMの推定に基づく概算値であり、保証値ではありません。}

伝統ある製品の環境配慮を目指して

１．御社とご支援先の企業様について教えてください。

私たちTBMは、炭酸カルシウムなどの無機物を主原料にした新素材「LIMEX」を提供し、プラスチック使用量やCO2排出量の削減、資源循環を支援する会社です。LIMEXは、石油由来のプラスチックと比較して環境負荷を抑えられるため、多くの企業や自治体で採用されています。今回、私たちのLIMEX素材がカネヨ石鹸様の製品「カネヨン」に採用される運びとなりました。1933年創業のカネヨ石鹸様は、クレンザーの開発・販売で長年にわたって日本の家庭に寄り添い、50年以上愛され続けてきた日本初の液体クレンザー「カネヨン」を展開されています。

２．カネヨ石鹸様から支援をご相談された背景をお聞かせください。

 カネヨ石鹸様が「カネヨン」の新たな進化として、主力商品の「カネヨン」のパッケージ素材の見直しを検討しているとご相談いただきました。特に、環境に配慮した新素材の採用を検討していた中で、LIMEXの経済的・環境的メリットが評価されました。「カネヨン」が築いてきた長い歴史とブランドイメージを守りつつ、環境に配慮した製品に進化させることは大きなチャレンジであり、私たちも一緒に未来を目指す一歩として力になりたいと強く感じました。

3．貴社サービスが選ばれた決め手はどのような点だったのでしょうか？

LIMEXが採用された大きな決め手は、プラスチック使用量の削減効果と、経済的なメリットの両立でした。LIMEXをペレット状に加工した「LIMEX Pellet」は、炭酸カルシウムなどの無機物が主成分のため、従来のプラスチックに比べて環境負荷が低いのが特徴です。また、コスト上昇を抑えながら、素材の転換が可能な点も高く評価いただきました。環境と経済性を両立する持続可能な取り組みであると納得していただけたようです。

４．実際にサービスを導入した際の取り組みや活動の内容について教えて下さい。

今回のプロジェクトでは、カネヨ石鹸様のニーズに合わせたLIMEX製ボトルの開発を進めました。「カネヨン」の長年愛されているブランドイメージを崩さず、ボトルの素材転換を実現するため、さまざまな試行錯誤を経て最適なバランスを追求しました。2024年9月から順次、LIMEX製ボトルが店頭に並び始めており、初年度には100万本の生産を見込んでいます。製品が市場に出ることで、多くのお客様に環境配慮の一環として手に取っていただけることを楽しみにしています。

環境負荷を大幅に低減し企業価値を向上！

５．お客様にはどのような効果や変化が生まれましたか？

LIMEX素材を活用したボトルへの切り替えにより、従来のプラスチック製ボトルと比べ、約31％のプラスチック使用量削減、さらに温室効果ガスの排出量も約14％削減を見込める環境負荷低減の効果を示すことができました。具体的な数値として効果を示せるとは、お客様にとっても大きな安心材料であり、さらに社内外の関係者様にも成果として分かりやすいと思います。このような取り組みが、今後の環境への責任ある企業姿勢として、より多くのお客様や取引先様からの信頼にもつながると感じています。

６．お客様からの反響はあったのでしょうか？

「環境配慮素材＝コストが高騰」という点を懸念されていましたが、大きなコストアップにならなかった点は、ご評価いただいた点の1つだと思います。また、新素材でありながら、新たな設備を導入する必要がなく、これまでの工場の製造ラインを活用できる点は非常にメリットに感じていただきました。他にも、LIMEXを用いたことによる、通常の樹脂製よりもマットで高級感がある質感や手触りの仕上がりに対しても好印象を持っていただきました。

「CR LIMEX」でカーボンニュートラル実現へ

７．今後の更なる取り組みの願望がありましたらお聞かせください。

TBMとしては、さらなる環境負荷低減を目指した素材開発として、カーボンリサイクル技術を活用した「CR LIMEX（シーアールライメックス）」の開発に取り組んでおり、2024年中の上市を目指しています。CR LIMEXでは、排ガス由来のCO2と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物を活用し、カーボンネガティブが見込まれる炭酸カルシウムを主原料とすることで更なる低環境負荷が見込めます。さらに、製品の副原料となる樹脂部分についても、現行の石油由来樹脂から植物由来樹脂やリサイクル樹脂へと置き換え、資源の循環利用をさらに進化させることで、環境負荷の少ない持続可能な素材開発も進めていきたいと考えています。この新しいLIMEXが、国内外の企業のサステナビリティ活動を支える基盤素材として広く普及することを目指します。

８．本サービス「サステク」に期待することはあるでしょうか？

サステナビリティ分野でのパートナーシップ形成がこれまで以上に重要となっています。私たちTBMは企業間での持続可能な素材の導入やサプライチェーン全体での環境配慮の推進が急務とされる現代において、LIMEX製品と親和性が高い業界や分野の企業様と出会うことで、さらに多くの共創が生まれることを期待しています。

９．最後に、未来のクライアントになるお客様へメッセージをお願いします。

持続可能な事業活動の一助となる製品を通じて、様々な企業様とともにサステナブルな未来を築いていきたいと考えています。企業様の環境への取り組みをより確かなものにするためのパートナーとして、皆様のニーズに合ったご提案ができればと思っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

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