サステク


 

 

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サマリ

支援先:TOPPAN(株)様

サービス提供企業:(株)モーンガータ

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持続可能な提案型のビジネスモデルを模索していた印刷大手企業が、化粧品廃棄物のアップサイクルを手がけるモーンガータと協業し、新たな価値の創出に成功した事例。モーンガータの独自技術により、廃棄される化粧品バルクを印刷用のインキとして再利用することで、化粧品メーカー向けの販促物にアップサイクルすることが実現し、廃棄物削減と新しい価値の創出に成功した。

 

 

 

(株)モーンガータ代表の田中さん

 

 

 

化粧品業界の廃棄物問題に”楽しく”挑む!

 

1.御社とご支援先の企業様について教えてください。

 

モーンガータは、化粧品メーカー様から廃棄予定のバルク(中身)や原料(バルクを構成する単一原料)を有償で調達し、それらを絵具、文具、塗料、インキ、建材、樹脂などの色材や重油に再加工する技術を持つ企業です。法律や条例に従い、バルクを資源として管理・再利用する取り組みを行っており、現在15社以上の化粧品メーカー様からご賛同を得ています。廃棄バルクを適切にアップサイクルしながら、再利用可能な素材として活用することで、環境への負荷を減らしつつ新たな価値を提供しています。

一方、TOPPAN様は、店舗開発や印刷物提供、DXなど幅広い事業を手掛ける中で、廃棄物問題に関心を持ち、特に化粧品業界に対して持続可能な提案型のビジネスモデルを模索していました。弊社との協業を通じて、化粧品バルクの再利用により、廃棄物削減と商業価値創出の両立を目指しました。

 

 

2.TOPPAN様から支援をご相談された背景をお聞かせください。

 

現在、多くの化粧品メーカー様では、試作品や品質の維持のために市場に出せなくなったバルクが発生しており、その多くは廃棄物として処理されています。化粧品の空容器リサイクルは進んでいますが、バルク自体の再利用は限られていました。こうしたバルクの再利用技術を検討する中で、TOPPAN様に弊社の技術に注目頂き、廃棄予定の化粧品バルクをインキとして再利用し販促物を作成するプロジェクトがスタートしました。


 

3.導入いただいた決め手はどのような点だったのでしょうか?

 

持続的な取り組みを実現するためには、ただリサイクル技術を導入するだけでなく、収益化や企業全体へのメリットを見出すことが不可欠です。私たちは技術提案にとどまらず、この取り組みが生み出す新しい価値や、それを実現する全体の仕組みをご提案できたことが、導入頂いた理由の一つと考えております。さらに、廃棄予定のバルクといえども、それは各社のノウハウが詰まった貴重な知的財産です。弊社は、法律や成分、処方に関する深い知識と徹底した管理体制を通じて、信頼関係を築いてきました。私たちが業界唯一の廃棄バルク管理のハブとして機能している点を高く評価いただき、その価値を大きく感じていただけたのだと思います。

 

 

4.実際にサービスを導入した際の取り組みや活動の内容について教えて下さい。

 

廃棄される化粧品バルクをインキの色材として再利用し、弊社とTOPPAN様共同で化粧品メーカー様向けの販促物にアップサイクルするプロセスを構築しました。具体的には、弊社が不要となったバルクを調達し、それを原料とした印刷インキを用いてTOPPAN様が販促物や資材を制作。この方法により、化粧品メーカー様社内で廃棄物削減のサイクルを回すことができる形となり、持続可能な販促活動が実現しました。

 

化粧品バルクのアップサイクルの流れ


 

 

 

廃棄物削減と新たなビジネス機会を実現!

 

5.お客様にはどのような効果や変化が生まれましたか?

 

廃棄される予定だったバルクを再利用することで、廃棄物の削減が実現しました。また、単なるリサイクルではなく、販促物として新たな形でアップサイクルすることで、TOPPAN様の新しい価値の創出にも貢献することが出来ました。さらに、この活動を通じて、化粧品メーカー様との関係強化や新たなビジネス機会の創出にも繋がりました。


 

6.従業員の方々からの反響はあったのでしょうか?

 

お客様からは「企業間で新しい取り組みやイノベーションを進める際、各社の方針や資源配分の調整が課題となることが多い中、双方が歩み寄り、最大限お互いの強みを活かせたのが良かった」、「生活者が共感し、サステナブルな取り組みに繋がる仕組みを考えることができた」等のご評価を頂きました。また、社員の方々の中には開発段階で廃棄される化粧品に課題を感じていた方もおり、「役目を終えた化粧品が新たに活用される道が開けたことにとても喜びを感じる」という嬉しいお声も頂きました。

 

 

 

 

化粧品業界に広がるサステナビリティの可能性

 

7.今後の更なる取り組みの願望がありましたらお聞かせください。

 

現在のマテリアルリサイクルにとどまらず、将来的には化粧品バルクをケミカルリサイクルして全く異なる資源へと変換していきたいと考えています。例えば、既に構築している化粧品バルク+容器を一緒くたに処理し重油資源を得る技術だけでなく、それらを容器資源に転換するような取り組みが可能になれば、さらに幅広い産業分野での活用が期待できると考えています。

 

 

8.本サービス「サステク」に期待することはあるでしょうか?

 

アップサイクルした印刷インクは、紙だけでなく様々な素材に対応できるため、アパレルブランドや化粧品ブランド、文具メーカー様とのタイアップが増えています。また、展示会資材に利用頂くことでサステナブルな空間演出も可能です。さらに、化粧品メーカー各社様との繋がりを活かして、化粧品メーカー様との業界をまたいだ共創のご提案も可能です。一方で、TOPPAN様とのお取組みのように、弊社資材を活用した技術開発を共同で行い、新たなプロダクトを創出する領域にも力をいれていきたいと考えます。

このように様々なご提案ができると思いますので、弊社の技術や取り組みにご興味を持って頂ける企業様と共に新たな価値を創り出したいと考えています。

 

 

9.最後に、未来のクライアントになるお客様へメッセージをお願いします。

 

化粧品由来の色材には化粧品特有のニュアンスがあり、それそのもので既存の色材とは異なる価値をご提供できます。化粧品業界のサステナビリティや、今回ご紹介させて頂いたようなアップサイクルによる新価値の創造にご関心がある方には、「こんなことが出来れば良いな」と思うことがございましたら是非ご相談していただければと思います。弊社は、持続可能な未来を共に築くパートナーとして、常に新しい挑戦を歓迎しています。業務提携や新たなプロジェクトの可能性を一緒に考えながら、楽しみながらサステナブル活動を共に推進していきましょう!

 

 

 

 

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